漢方ダイエットとか、化粧品に漢方薬由来の成分を入れましたみたいなのが流行ってますね。
この流行って、漢方を西洋医学のように誤解して理解しているから成り立つと思います。
君は漢方を正しく理解しているか?
漢方はそもそも、その人の体質に合わせて処方を考えるオーダーメイド医療なんです。
なので、この植物がこれに効くとかじゃないんですよね。
漢方の考え方は、この体質の人はこれが足りないから、足りないものを補う、その結果、足りなかったことによって起きていた症状が改善するみたいな感じなんです。
例えば、乾燥肌を例にとってみましょう。
脱水ではないが肌に水を留める能力が低い結果乾燥肌になる人と、肌に水を留める能力は人並みにあるが体が脱水で乾燥肌になる人、あなたなら、二人とも同じ乾燥肌の治療をするでしょうか?
前者の場合は、肌に水を留める能力を補う治療をするでしょうし、後者の場合は体へ水分を補給をする治療を行うでしょう。
これが東洋医学の考え方です。
反対に西洋医学の考え方とは、1つの症状に決まった薬を当てはめる考え方です。
乾燥肌の例で考えると、肌が乾燥している時はどんな時も白色ワセリンを塗るということですね。
店頭表示が誤解を招いている気がする
今、巷で流行っている漢方系のダイエット食品や化粧品には「☓☓の効果があると言われている漢方由来の〇〇成分配合」みたいな宣伝文句が書いてあると思います(薬事法の関係でダイレクトに書いてないかもしれませんが)。
でも、これを文字通りに解釈すると、〇〇成分を肥満という症状に当てはめる西洋医学的な考えなんです。
おそらく、買う側もそのように解釈して買って行くと思います。
でも本当は、
「こんな体質の人の体質改善に効きます。その効果の中に痩せるというのがあります。そのため、この体質ではない肥満の人が飲んだら効かないorマイナスです。また、この体質の人なら、肥満以外の不調もよくなることがあります」
というのが正確な説明なんです。
凄くあやふやと思われたと思います。
それもそうです。
漢方はどう効いているかが西洋薬と比べたらほとんど解明されていないんです。
でも、効かないわけではないのです。
体質を薬選びの基準にすれば漢方薬は効く、症状だけ見て処方すると痛い目にあうこれが漢方薬でわかっていることなんです。
終わりに
漢方と聞いてすぐに飛びつくのではなく、含まれている漢方薬がどのような人向けなのかを調べてみると、より良い買い物ができるのではないでしょうか。
以上、医療系のヒトリゴトでした。
Have a nice day!