理系だもの

日常起こったことについて、誰もが何かしら自分の意見を持つと思います(そのことが自分にとって良い・悪い等)。しかし、働いていると、同じ目標を目指すため、周りに合わせねばならないという風潮に従わざるを得ないです(これが団体行動の良い点でもあり悪い点でもあります)。せめてブログでは、自分の思ったことをのびのびと書きたいと思い、始めました。文章を書く訓練もかねて、分かりやすい記事を書くよう努力します。テーマは主に最近話題のもの・ことに対する解説+意見。たまに中の人の旅行記事、衝動に任せて書いた物申す記事を書きます

一般人による救命行為に白い眼を向ける人を減らしたいんだ!

どうも医療系です。

 

AEDって知っていますか?

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突然の心停止を起こした人を救うことができるAEDは、一般人でも使える医療機器です。病院だけでなく、人の集まる施設(学校・駅・空港・大きなショッピングセンターなど)に設置されています。

なぜ、一般の人にも使えるAEDが存在するのか、これは、心停止後の処置は時間との戦いだからです。

心停止あるいはそれに近い病態の方は、心臓のポンプ機能が停止あるいはほぼ停止している状態です。これは、酸素を運ぶことができないということを意味します。

この状態になると、酸素の需要が高い臓器から順に死んでいきます。一番最初にやられるのは脳です。

脳がやられると、たとえ助かったとしても、体が動かせなくなる・麻痺やしびれ等の後遺症が残る可能性がかなり高くなります。

このようにならないためには、心停止から最初の数分が勝負なのですが、残念ながら、救急車はそんなにすぐには来れません。

そのため、一秒でも早い処置をということで、一般に人が使えるAEDが設置されるようになりました。

1年でなんと約260人もの命を救っているAEDです。操作もガイド付きで、心電図の解析等は勝手に機械がやってくれます。医学的な知識は全く必要ありませんので、もし、使う必要のある場面に直面したら、積極的に使ってください。お願いします。

 

結構な割合の女性はAED使用にいいイメージを持っていないらしい

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上の円グラフを見ていただきますと、「心停止の状況でそんなこと言っている場合じゃないだろ!!」と「はい」あるいは「抵抗がある」と答えた女性に小一時間説教をしたくなる。

もし、このデータを見て、男性が女性を助けるのを躊躇して、女性が助からなかったら、それはそれで騒ぐんだろ!お前らぁぁ!

まあ、自意識過剰ですね。

普通の病院でも女医じゃないと嫌とか言ってる女性がいますし、「男はエロイ」「男は全員痴漢」という目線で、お医者様と接するのは、お医者様にとって失礼だと思います。

一番エロイのは男性のお医者さんではなく、「変な事されるかも」と思っているア・ナ・タ!!!よろしい?

触診もよく誤解されますね。触診は、誤診を防ぐための手がかりを得るためにやってます。

同じような腫れがあったとしても、その部位がどのように痛むのかによって、診断が変わることがあります。

診断が変わると、治療法も大きく変わります。例えば、細菌感染で腫れているなら、抗菌剤が効きますが、炎症反応によるものであれば抗菌剤は全く効きません。

決して、女性に触りたいから触っているわけでも、あなたに性的興奮を覚えて触っているわけでもないんです。

そういうことを考えているアナタ、エ〇コンテンツと現実は違いますよwwww

 

AEDの使い方を復習しようぜ

1.意識の確認・119・AEDの要請

周りの安全を確認して近づき、肩をたたきながら「大丈夫ですか?」と声をかけます。反応(動きや返事)がなければ、大きな声で人を呼び、119番通報とAEDを持ってくるように頼みます。

2.拍動・呼吸の確認→胸骨圧迫

倒れた人をあお向けにして、10秒以内に胸やおなかの動きをみます。呼吸がないか、普段どおり息をしていない時は胸骨圧迫(心臓マッサージ)を行います。

額を後ろに倒して気道確保を行わないと、呼吸ができなくなるので、人工呼吸ができなくても気道確保は行った方が良いです。

 

※胸骨圧迫のやり方

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●強くー胸が約5cm沈むまで
しっかり体重をかけて押し下げ、すぐにゆるめます。
押さえる場所は胸の真ん中、固い骨(胸骨)の下半分

●はやくー1分間に100~120回のテンポ

アンパンマンマーチのテンポがちょうどこの範囲内だそうです

●たえまなく
倒れた人が動き出すか、救急車が来るか、AEDが届くまでしっかり続けます。

 

※人工呼吸ができるのであれば、人工呼吸をしてもいいですが、胸骨圧迫により、胸腔の圧迫も同時に行えるため、抵抗がある場合は無理に人工呼吸をしなくてもよい(嘔吐をしている場合、口から出血している場合は人工呼吸は行わない)

 

3.AEDが届いたら

1.電源を入れる

本体のスイッチを入れる。

機種によっては蓋を開けると自動的に電源が入る場合もある。

 

2.患者に電極パッドを貼る

患者の皮膚が濡れている場合はふき取ったうえで、電極パッドを貼る。

貼る場所はパッドに書いてあります。

 

3.AEDの指示に従おう

電極パッドを貼ったら、自動的にAEDが心電図を解析し始めます。

この時、患者に触れると、AEDが正しく解析が行えないため、胸骨圧迫を中断する

解析が終わると、AEDが自動的に電気ショックの必要の有無を判断してくれます。

この電気ショックは場合によっては患者の体が浮くような強さのものなので、絶対に患者の体に触れないでください。

 

終わりに

皮膚にパッドを貼る段階で、服を脱がされることが、そんなに嫌なんですね…

AEDを使わないとどうなるのかについての知識不足により、医療行為に対する誤解が生まれてしまっているかもしれないと思うと残念です。

せめて理系だものの読者の皆さんには、この記事を拡散していただいて、救命行為に白い眼を向ける人を少しでも減らしたいです。あと、いざというときに勇気を出して、救命行為ができる人を増やしたいです。

 

参考ページ

今回の記事を書くにあたり、日本心臓財団のこちらのページを参照いたしました。

イラスト入りで非常に分かりやすいのでぜひご一読をお願いいたします。

https://www.jhf.or.jp/check/aed/