理系だもの

日常起こったことについて、誰もが何かしら自分の意見を持つと思います(そのことが自分にとって良い・悪い等)。しかし、働いていると、同じ目標を目指すため、周りに合わせねばならないという風潮に従わざるを得ないです(これが団体行動の良い点でもあり悪い点でもあります)。せめてブログでは、自分の思ったことをのびのびと書きたいと思い、始めました。文章を書く訓練もかねて、分かりやすい記事を書くよう努力します。テーマは主に最近話題のもの・ことに対する解説+意見。たまに中の人の旅行記事、衝動に任せて書いた物申す記事を書きます

ほんまもんの医薬品開発者が考えた、似非医療が蔓延する原因「プラセボ効果」

どうも、理系です。

 

www.rikeidamono.com

 

昨日、似非医学の血液クレンジングについて書きましたが、

 

今のインスタって、美容整形だったり、ダイエットサプリ・食品だったりの効果を思わせる写真に規制が入り始めているらしい。

 

(って、言っても、インスタの写真なんて、小保方さんもびっくりなレベルの加工&加工&加工&切り抜き&合成&加工でしょ。本当に宣伝したいなら、無加工のビフォーアフターを載せなさい!それが正しい検証です。)

 

そんなことはどうでもよくて、

 

今日はプラセボ効果の話をしようと思う。

 

プラセボ効果とは、本当は、効果がないのに、効果があるように錯覚してしまう心理効果です。

 

つまり、プラセボ効果があれば、ただの小麦粉を固めたものでも飲んだだけで、症状が楽になったと錯覚する。

 

風邪をひいたときや、お腹が痛いときに、薬を飲むと、その瞬間に安心して症状が軽くなったと感じるのは、プラセボ効果です。(本当は、薬はそんな一瞬では効かない)

 

効果がないサプリなのに、プラセボ効果により、効果があると思い込んだ有名人がそのサプリを紹介して、詐欺サプリが広がる ということは十分に考えられます。

 

そして、今実際にそうなってしまっています。

 

今後は有名人を使って医療行為を宣伝するのが規制されるようですが、ネット上にはあまりにもたくさんの情報があるため、正直鼬ごっこになると私は思っています。

 

話を戻して、プラセボ効果を感じるのは

  • 薬効成分を含まない偽薬の服用(薬の形をしていれば、何でも効くはずだという思い込み)
  • 思わせぶりに出された砂糖水の飲用(水素水を一回飲んだだけで、きれいになったと錯覚するのも同じ)
  • 切り傷を少しつけただけの偽手術(手術という大規模な治療をするんだから効果があるに違いないという思い込み)
  • 患者に対する医師や看護師の自信に満ちた親密な態度(この先生はベテランだから信頼できる→効果のある治療をするに違いない)
  • 医師に対する患者の信頼感(この先生は有名な先生だから効果のある治療をするはずだという思い込み)
  • 高価な医薬品に対する患者の期待感(こんだけ金を出しているんだから効かなきゃおかしいという思い込み)

によると考えられています。

 

このような書き方をすると、あたかも医療関係者が詐欺をしているように見えますが、医薬品の臨床試験では、治療薬の効果が「気のせい」ではないことを証明するために、本物の薬か小麦粉の塊かを知らせずに患者さんに服用してもらいます。

 

患者さんは渡された薬が薬効成分を含んでいるかどうかが分からないため、偽薬を本物の薬だと思って飲む患者さんもいます。

 

そのような患者さんのプラセボ効果よりも、本物の薬を飲んだ人の効果が勝たないとその薬の効果は「気のせい」になるので、薬の開発の邪魔になる効果でもあります。

 

特に、鎮痛薬はプラセボ効果が大きく

 

 

上の基材群(シップの糊だけを貼り付けた群)と下のプラセボ群の改善したと答えた割合をみると、上では40%、下では、程度が低いものを含めると半数以上となります。

 

さらに驚きなのが、モーラステープのデータで、プラセボ群の方が薬剤群と比較して、「非常に良くなった」と回答している人が多いということです。

 

このようにプラセボ効果は強力なため、本当の薬に匹敵するような効果まで示してしまい、今、アメリカでは、新規鎮痛剤の開発の妨げになっているらしい。

 

https://medistor.net/best-poultice/

 

 

また、治療の方法によってもプラセボ効果の感じやすさが異なり、

 

錠剤よりも注射、注射よりも手術の方がプラセボ効果を感じやすいそうです。

 

(大がかりな治療であればあるほど、「こんだけのことをやっているんだから、効くに違いない」と思ってしまうのでしょう)

 

 

世の中にはたくさんの健康法があります。

 

それを自己責任でなんでも試すのは個人の勝手だと思います。

 

お金をかければかけるほど、きれいに・健康になった気分になるという方、高い治療を受けたことがあるというのがステータスになるという方はどうぞご自由に。

 

狂ったように似非健康法・美容法を試す人はもはや依存症のような状態なのかなぁ。

 

皆様も、有名人が健康法・美容法を紹介していても、紹介文がただの感想文なら、「この人は、この商品を試して、プラセボ効果できれいになったと思い込んでいるだけかもしれない」と思った方がいいです。

 

(特に、効果・安全性が科学的に担保されていない医薬品・医薬部外品以外のものについてはそう思った方がいいです)

 

こんなことを言うのは職業病かもしれませんが、

 

「FDA, PMDAのお墨付きのない医療行為は、効果はもちろん、安全性も担保されていない。これを覚悟の上、自己責任でどうぞ」

 

本当に効くのであれば、査読済の学術論文を最低は1個引っ張ってこい。

 

専門家(医師)が宣伝していても、科学的根拠も具体的なデータも出さないのは、その医者がサイエンスを知らないか、金でそう言わされているだけ。

 

本当に効くのであれば、臨床報告を引っ張ってくるはずだし、薬効メカニズムを示すはず。

 

本当に勧めたいなら、それくらいの説得力のあることを言うはずです。

 

こういうことを書くと、「疑い深い人」「性格が曲がっている人」「有名人への嫉妬」って言う人がいるみたいですけど、

 

 

それでも私は似非医療の健康被害防止のためにこの記事を公開し続けます。

 

医薬品申請に携わる者の職業病なもんで