理系だもの

コミュ障理系会社員兼バレエダンサーの日記。健康食品のガチすぎるレビューから、ニュースについての自分なりの意見を書いたりしています。ためになる記事も多分ある。理系だもの。好きなこと:バレエ・ダンス鑑賞・音楽を聴くこと(推しは奏音69さん)、嫌いなこと・人:フェミニスト・媚びること・ストレッチ

健康詐欺に騙されるのはもう終わりにしよ

どうも、理系でございます。

 

最近のYouTube広告、凝りもせずに薬事法違反ダイエット詐欺広告出しているけど、見るたびにこう思うんだ

「デブはやせればモテるという前提なら、スレンダーブスは救いようねーじゃん!!」

「痩せただけで態度を変える男に愛されて幸せなの??」

 

で、こういった怪しいサプリで、取り上げられる成分をサプリメントで摂取することは実際どうなのかを述べていこうと思う。

 

ただ、得体の知れなすぎる成分の話をしてもピンとこないと思うので、有名なビタミンサプリメントの話でもしよう。

 

結論から言うと、

ビタミンサプリメントは基本的に病気の予防に効かないっす。

下手したら、悪化リスクがある場合があるぞ。

 

臨床研究結果を紹介する

  • 45歳以上の約4万人の健康な女性を対象とした女性健康調査において、ビタミンEサプリメントが心臓発作、脳卒中、がん、加齢黄班変性症や白内障のリスクを減らすことはない、ということが示されている。ビタミンEサプリメントは、心血管系疾患による死亡率の減少との相関が認められたが、被験者の総死亡率を減少させることはないことが示された。
  • 女性の抗酸化物質に関する調査では、ビタミンC、Eおよびベータカロチンのサプリメントが心血管系疾患による死亡(心臓まひや心臓発作、または心血管系疾患による死亡)に対して有効ではないことが示された。また40歳以上で心血管系疾患のリスクの高い女性医療スタッフ8,000名以上を対象にした研究では、糖尿病やがんの発病を抑える効果がないことが明らかになった。また、この研究において、抗酸化サプリメントは、65歳以上の女性の認知機能低下を遅延させないことも明らかになった。
  • 14,000名以上の50歳以上の男性医師を対象として行われた調査でもビタミンEサプリメント、ビタミンCサプリメントいずれも、主な心血管系疾患による死亡(心臓まひ、心臓発作、または心血管系疾患による死亡)やがん、白内障のリスクに影響を与えないことが示された。実際、この調査では、ビタミンEサプリメントと脳出血リスクの増大に関連性があることが示された。
  • セレニウムとビタミンEの癌予防効果試験(35,000名以上の50歳以上の男性を対象とした臨床試験)では、セレニウムとビタミンEサプリメントを単独もしくは併用で摂取しても前立腺癌を予防することはないことが明らかになった。この臨床試験の被験者を長期にわたり経過観察して2011年に再度分析した結果では、ビタミンEサプリメントを単独で摂取した男性は、プラセボを摂取した男性より前立腺癌の発症率が17%高かったの。ビタミンEとセレニウムを併用した場合は前立腺癌の増加は見られなかった。

 

じゃあ、ビタミンは健康に影響しないの??

TVで取り上げられていた論文は嘘なの??ってなるかもしれませんが、

これにはいろいろ理由があると考えられている。

  • ある種の病気には、特定の抗酸化物質の方が、その他の抗酸化物質に比べて効果が大きい場合がある。たとえば眼病予防には、眼の中にあるルテインのような抗酸化物質が、ベータカロチンのような眼の中に存在しないものより効果がある場合がある。
  • 何十年もかけて進行する循環器病やがんのような慢性疾患を予防できるほど十分に長い時間をかけて、抗酸化サプリメントを摂取することはおそらく困難。

・酸化ストレスだけが心血管性疾患の原因ではないので、そこだけを解決しても、根本的な解決にならず、予防効果が得られなかった。

しかし、論文では、酸化ストレスのみが原因の病態モデルを使うので、抗酸化作用を示すビタミンの効果が見られる。

・ビタミンの中には多様な形態をとるものがあり、人工的に作られたサプリメントがそのすべての形態を網羅しているわけではないから。

・食事との相互作用により、ビタミンの体内動態が変わるから。

ビタミンCはサプリで取るよりも野菜や芋で取った方が構造が壊れにくい(芋の場合、でんぷんで保護されるため加熱してもビタミンCが崩壊しにくい)

・活性酸素を取り除くことが本当にすべての場合において疾患予防に有効かが明らかになっていない。ある程度の活性酸素があった方が、健康上望ましいのかもしれない。

 

サプリでビタミンを摂っているから、野菜を食べなくていいと考えている方は、野菜食おうぜ!!

野菜を食べた方があなたが期待している健康への好影響が得られるかもしれないよ。

 

 

www.rikeidamono.com

 

 

参考

 

Vitamin E and age-related cataract in a randomized trial of women.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18067963

Vitamin E and age-related macular degeneration in a randomized trial of women.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20153900

Age-related cataract in a randomized trial of vitamins E and C in men.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21060040

Estimation of antioxidant intakes from diet and supplements in U.S. adults.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20032488

A randomized factorial trial of vitamins C and E and beta carotene in the secondary prevention of cardiovascular events in women: results from the Women's Antioxidant Cardiovascular Study.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17698683

Vitamins E and C in the prevention of prostate and total cancer in men: the Physicians' Health Study II randomized controlled trial.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19066368

Clinical trials of antioxidants as cancer prevention agents: past, present, and future.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21683786

Vitamin E and the risk of prostate cancer: the Selenium and Vitamin E Cancer Prevention Trial (SELECT).

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21990298

Vitamin E in the primary prevention of cardiovascular disease and cancer: the Women's Health Study: a randomized controlled trial.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15998891

Vitamins C and E and beta carotene supplementation and cancer risk: a randomized controlled trial.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19116389

Effect of selenium and vitamin E on risk of prostate cancer and other cancers: the Selenium and Vitamin E Cancer Prevention Trial (SELECT).

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19066370

Vitamins E and C in the prevention of cardiovascular disease in men: the Physicians' Health Study II randomized controlled trial.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18997197

Effects of vitamins C and E and beta-carotene on the risk of type 2 diabetes in women at high risk of cardiovascular disease: a randomized controlled trial.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19491386