理系だもの

コミュ障理系会社員兼バレエダンサーの日記。健康食品のガチすぎるレビューから、ニュースについての自分なりの意見を書いたりしています。ためになる記事も多分ある。理系だもの。好きなこと:バレエ・ダンス鑑賞・音楽を聴くこと(推しは奏音69さん)、嫌いなこと・人:フェミニスト・媚びること・ストレッチ

空間除菌剤って結構胡散臭い

どうも理系です。

 

クレ〇リンを始めとする二酸化塩素を用いた空間除菌剤について、俺的には結構いかがわしい点が見受けられるので紹介する。

 

二酸化塩素の消毒利用は毒性を理由に推奨されていない

まず、メインの消毒成分である二酸化塩素について。

二酸化塩素(CIO)ガスは次亜塩素酸ナトリウム(ミルトン、ハイター等)の約2.5 倍の酸化作用を有し、芽胞を含むすべての微生物に有効である。しかし、診療所内などの環境消毒に二酸化塩素ガスを使用することは毒性及び効果などの点において勧められない。
なぜなら、本ガスが眼や呼吸器系の粘膜を刺激して、咳嗽や喘息などの原因となる危険性があるからである。また、汚れが付着した環境に対するガス燻蒸法の消毒効果は弱い。さらに、本ガスは金属やプラスチックの劣化作用を示すからである。従来の伝染病予防法ではガス燻蒸や噴霧などの消毒法が推奨されていたが、1999 年施行の感染症法では、これらの消毒法は推奨されていない。

 

コロナウイルスから子供を守るために、子供に粘膜刺激物質を吸わせるのは妥当なのでしょうか??

 

 

二酸化塩素の効果について

二酸化塩素をクレベリンのように空間除菌に使用した場合、本当にウイルスが減るのかという点について検討を行った論文がある。

 

この論文では、3種類の湿度環境下で二酸化塩素存在下あるいは非存在下において、インフルエンザウイルス量の変化を追った論文がある。

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この論文では、確かに二酸化塩素存在下において、インフルエンザウイルスはより減少するが、湿度の上昇によってもインフルエンザウイルスは減少するため、二酸化塩素のおかげとはいいがたいのではないかと結論付けている。

 

また、この二酸化塩素濃度というのが、その辺の空間除菌製品が達成できるのかを検討したところ、

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高湿度環境においては二酸化塩素濃度が低下してしまうことが明らかになった。

これは、湿度の上昇により、発生した二酸化塩素が水に溶けて、空気中に漂わないことによると考えられる。

 

つまり、同じ二酸化塩素による空間除菌剤を用いても低湿度では、湿度のせいであまり除菌効果が得られず、高湿度においては、空気中の二酸化塩素濃度が湿度のせいで上がらず、効果が出ないということになる。

 

これでも空間除菌剤使いますか??

湿度コントロールをした方がよっぽど建設的だと思うんだが。

 

www.rikeidamono.com

 

http://www.kankyokansen.org/journal/full/03205/032050243.pdf

 

公式のお墨付きがないなら信じない方がいい

二酸化塩素の安全性は経口摂取では確認されている(食品添加物としては安全)ものの、空気中の二酸化塩素濃度に関する基準は米国産業衛生専門家会議が設定した作業環境に関する基準があるだけで日本国内にはなく、長期間低濃度での暴露に係る安全性の検証に至っては十分なされているとはいえない状態である。

つまり、具体的にどれくらいの濃度の環境にどれだけいるとどんな健康リスクがあるかがはっきりわかっていないのである。

また、「食品添加物として使われているから、安全」というのは神話に過ぎない。水は経口摂取しても安全だが、気管に入れると危険なのと同じ。体に取り入れる経路が違えば、無害なものも有害になりうるのである。

 

また、二酸化塩素がウイルス等を死滅させる事実があっても、日本においてウイルス感染を予防できる旨を商品の効果・効能として表示するには厚生労働大臣による医薬品としての製造販売承認が必要である。現状としては医薬品として販売されている製品はなく、雑貨として販売されているにもかかわらず不適表示・広告している製品がみられる。

 

つまり、医薬品ではないので、本当に効果があるかどうかの検証もせずに、あたかも効果があるかのように売り出している製品の可能性もある。

何人の医師がすすめたなんていう宣伝文句よりもウイルスの数が減ったというデータを示した方が売れると思うんだけど、それをしないのはなんでかな?

ってこと。