どうも、バレエダンサーの端くれです。
先日、レッスンが振替になっていることをすっかり忘れていつもの時間にスタジオに行ったら、初心者クラスのマダム達に物珍し気な眼で見られてしまいました。
コーチに「せっかく来たなら一緒にレッスンして、そのあとソロとかやろうか」と言われたので、俺(25歳女)・相方(27歳男)・マダム4名(40オーバー)でレッスンをした。
初心者クラスなので、ストレッチの時間が長い。(←ストレッチ嫌い)
んで、バーレッスン。
俺と相方が先頭と最後尾になり、マダムをサンドイッチ。
俺と相方はいつも通りバーレッスンをしていると、コーチが
「今日、皆さん良いですね」
との一言。
あぁ、初心者クラスはやさしい世界だなと思いながら、センターへ
アダージオを全員で踊るのだが、いつもと振りが違うので、相方とワイはコーチをじぃーっと見る。
ここまでは良かった。ここまでは・・・
次にアレグロを踊るときに、コーチが「若い子はこっちね」と言って、難しいverとマダムの速度1.5倍(まぁ、これが普段やっている速さなのですが)でやるように言ってきた。
我々は、普通にこなし、次はマダム達の番、テンポを下げた曲に合わせてマダムが踊るはずだった。
結果、凄まじくグダグダだった。
最後、マダム達のテンポに合わせて一緒にアレグロをやると、マダム達は辛うじてついていけている模様。
予想はしていたが、どうやら、振りを覚えず、我々のを見ながらやっていたっぽい。
するとコーチが
「ダメでしょ、ちゃんと覚えてくださいね!」
と。やっぱりバレてた。
次はジャンプの振り。相方、男子の本気を見せつけてしまい、マダム見惚れて出遅れる。
コーチ「こら!見とれないで!」
スピンは相方と私が2回転するたびに拍手が起こる。んで、次のマダムが出遅れる。
コーチ「ちゃんと用意しとかないと!!」
で、レッスン終わりに、ランチに誘われ、なんでそんなに早く振りを覚えられるのかを尋ねられた。
ここで「慣れですよ」という回答は無責任が過ぎる気がしたので、
「まずは、パーツになっている振りの一個一個を頭使わないでできるようになりましょう。
ここで、大切なのは、人に頼らないことですね。カンニングペーパーがある状態だといつまでたっても覚えられないでしょ。
順番待ちの時に、人のふりを見て盗むのはいいけれど、自分が踊っているときに人のを見ながらというのはカンニングペーパー見ながらテストしているのと同じ。
でも、自信ないことってありますよね。
それは、自分は初心者だからできないという気持ちが悪い方向に働いているのです。
自分は勉強ができないと思っている人と、勉強ができると思っている人の問題に対する取り組み方って違うと思うんです。
できないと思っている人はすぐに諦めちゃう。本当はできる問題なのに「自分は勉強ができないから」とあきらめてしまう。
それは、挑戦して失敗するのが怖いから。
これと同じ現象が起きてるんです。
じゃあ、それをどう克服するかが大切です。
この方法は人によります。
で、この気持ちを克服したと仮定して、ステップを覚えていく段階の話をしましょう。
ステップを覚えるときに丸暗記しようとすると、覚えられません。
子どもなら覚えられるかもしれませんが、大人は難しいと思います。
このステップで自分は左右どちらに進みたいのかを理解しないと、適切な体重移動はできません。適切な体重移動ができないと、脚の動きがあっていてもなんかぎこちない。
ぎこちなさのせいで、あっているのに不安になって、ステップをだましだましやってしまう。これではいつまでたっても堂々と振りをできることはありません。
そのステップの目的地はどこなのか、どっちに行きたいのか。ただ見様見真似ではなく、そこを理解することがステップを覚えてできるようになる近道かなと。
(勉強で丸暗記が通用する限界が存在するのと同じですね)
振りを繋げて覚えるのが苦手ってのは、私もそう。何か、自分の中で「こうくればこう!」とか、「ここに足があったら次はこっちに動かすのがやりやすい」ってのがあって、それに反する振付だと混乱する。
こんなんなので、コンテンポラリーが絶望的に苦手(どこか型にはまっている感が出てしまう)。」
的なことを言ったら、結構好評だったので、ここに残しておく。
多分勉強にも通じるところはあると思う。