どうも、理系です。
職場で健康診断があったのですが、出社時体温が36℃だったのにもかかわらず、順番待ちの時、自分が日向にいたせいで、受付の非接触型体温計による体温測定で38℃代をたたき出した理系です。
速やかに冷房の効いた室内に入り、マイ体温計を脇に挟んだところ、36℃。おかげで、熱ないのに、後日わざわざ病院に出向かないといけなくなった。
このケースは、おそらく、イベントの入場待ちでも起こりうる事象だと思う。本当は熱がないのに外気温が高いまたは、日向にいたせいで、測定部位の体温が上がり、会場への入場を断られる。
こんな悲劇があっては、ぴえんでは済まされないのである。
しかし、ここで、疑問が生じる。
果たして本当に外気温によって体温に影響が出るのか、ただのイメージでそのように感じているだけではないのか。
ということである。
今回は、この件について、実際に調査した知見を紹介する。
https://www.tsukuba.ac.jp/community/kagakunome/pdf/11jushou/jrhigh/2949.pdf
本記事では非接触型体温計でしばしば測定箇所となる「額」と「手」、そして、通常の体温計で測定される脇、そして、その他特筆すべき変化の見られた部位についてデータを紹介する。
ケース1 20℃の室内から36℃の屋外に出た場合
接触する外気が高温になることによる体温の変化は、
・脇・舌で最も小さく
・額・手が3~4℃の上昇
・足の指が最も変化が大きい
という結果となり、心臓から遠くなると、体温が外気に影響されやすいことが明らかになった。
ケース2 冷水に足をつけた場合
これは、体温を下げようと測定部位を人工的に冷やすことを試みることに似ている。
冷水に足を付けても、足の体温は変わらないもしくは上昇していることがお分かりいただけただろうか、これは、ヒトが恒温動物であるためである。体温を一定に保とうとして、接触する温度の変化と体温の変化が逆あるいは拮抗する。
そのため、体温計を欺こうと、測定部位を直前まで人工的に冷やすというのは、かえって体温を上げてしまう可能性がある。
まとめ
以上の結果から、検温があるイベントでは、以下のことに気を付ける必要がある
・炎天下の日向にいる時間は最小限にし、できることなら整列直前まで冷房の効いた場所にいること。
これが困難な場合は、帽子や日傘で対策すること。
・体温計を欺こうと人工的に測定部位を冷やすのは意味がないor逆効果になるからやめた方が良い。
・体温をごまかしてイベントに行っても、もしクラスター発生とかなったら、推しが批判されるから、当日の朝は必ず自分でも検温をし、熱があるならイベントはあきらめること。
・イライラするとノルアドレナリンというホルモンが大量に出る。このホルモンは、体内の熱産生を亢進するため、体温上昇を招きかねない。だから、カリカリしない!通常とは異なる状況でスタッフさんも大変なんです。優しい心を持とう!